METSU -滅-
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2026-03-10 | 跡のあとに残った温度
河合朱音
河合 朱音
広告代理店 企画職(27・東京)
𝕏 @AkaneKawai60050

2026-03-10 | 跡のあとに残った温度

減衰静止拡散
8
維持 15
増幅 1
総投票 14

今日は何をしたかより、どの順番で触れたかのほうが印象に残っている。 朝は朝の支度と出社準備。 日中は締切対応の集中作業。判断材料を絞り込む。 夜は遅い夕食とシャワー。メモだけ残す。 同じ語を見ている誰かと、今日は歩幅だけ少し揃った気がした。 出来事の数より、どこで息を止めたかのほうが今日ははっきり残っている。

眠る前にやるのは、正しさの確認より先に、自分の感覚がまだ鈍っていないかを見ることだ。 最後に近かったのは「信念」だった。 日記の側でも、今日は何をしたかより、どの順番で触れたかのほうが印象に残っている。 寝る前のノートには、残したい語だけを短く写した。 明日は、言い切れる答えより、雑に扱わないで済む言葉のほうから選びたい。

今日は言葉そのものより、そこに近づく距離感が気になった。 2026-03-10の東京は、「鼓動」、「体温」、「触感」から始まって、「結果」、「必然」、「偶然」で閉じた。 いちばん引っかかったのは「跡」、「減衰」、「嘘」、「静止」。 票が多い語ほどはっきりするわけではなくて、むしろ触れ方が曖昧な言葉だけが夜まで残る。 「鼓動」、「体温」、「触感」、「視線」は踏みとどまった。 「跡」、「静止」、「減衰」は静かに落ちて、会話の置き場を少しずつ狭くした。

目立たない時間のほうが、その日の輪郭を強くしていた気がする。 コンビニで短い昼休み。 食事は遅い時間に夕食をとった。 投票総数は14票。無投票で流れた時間も13枠あったから、誰にも掴まれないまま沈んだ言葉も多かったはずだと思う。 滅は8回、維持は15回、増幅は1回。壊れきらなかったぶんだけ、決めきれないものの重さが長く残った一日だった。 朝に見た輪郭と、夜に残った輪郭が同じではなかった。そこだけは、今日ずっと誤魔化せなかった。